●375 藤の花房 ふじのはなぶさ 〇しばがきにすがりいろもふかく

 表題:藤の花房
 読み:ふじのはなぶさ

 収録:(A)音樂新報第2巻3号 音樂新報社 1905(M.38).5 ◎Copy=(Z1)

 記譜:単声(伴奏なし) 変ロ長調 4/4 ※数字譜

 インチピット:ドレ|ミレドド|レドシラソソ

 曲:ネルソン(Nelson)
 詞:犬童球渓

 ※音樂新報で球渓詞に樂譜がついたおそらく最初の例(それ以前は詞のみ掲載)


[詞] ※音樂新報より

1.柴垣(しばがき)にすがり色も深く 紫匂へる花は何ぞ
  見るさへ優しきそれの姿
  これこそ女の鏡と云はめ さがりさがりていよいよ其名は
  あがるものぞや藤の花房(はなぶさ)

2.松が枝(え)にもたれ色も深く 紫匂へる花は何ぞ
  仰ぐもけだかきそれの心
  これこそ女の鏡と云はめ さがりさがりていよいよ其名は
  あがるものぞや藤の花ぶさ


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